中国におけるルームエアコンの新しい規制
2005 年より、中国は中国国家標準 (GB: Guo Biao) でエネルギー効率を取り上げ、適用範囲、パラメータ、及び家電製品やフラットパネル テレビから照明器具、安定器、自動車部品までの製品の規範的試験の制限値を設定しています。2019 年 12 月 31 日に、中国はルームエアコンに関する新しい GB 国家標準を正式に発行しました。GB 21455-2019 では、エネルギー効率の最小許容値を設定し、ルームエアコンに対するエネルギー効率グレードを定義しています。2020 年 7 月 1 日から発効する新しい強制力のある規制は、これまでの GB 12021.3-2010 標準と GB 21455-2013 標準に置き換わり、空調製品に新しい GB ラベルを貼付して販売することを求めています。
中国国家標準 (Guo Biao) | リリース日 | 発効日 | アプリケーション |
GB 12021.3-2010 | 2010 年 2 月 26 日 | 2010 年 6 月 1 日 | 固定周波数 A/C |
GB 21455-2013 | 2013 年 6 月 9 日 | 2013 年 10 月 1 日 | 可変周波数 A/C (インバータ) |
GB 21455-2019 | 2019 年 12 月 31 日 | 2020 年 7 月 1 日 | 両方 |
2 つの GB 標準を組み合わせてさらに厳しくなったエネルギー効率要件により、固定周波数のエアコンから可変周波数のインバータベースのエアコンに大きく移行することになります。ルームエアコンに求められている効率を達成するための機能としては、可変速コンプレッサー、可変速ファンモーター、改善された熱交換器、省エネモード、およびフィルタ交換通知機能があります。広範囲な冷却能力を持つヒートポンプ エアコンは、通年エネルギー消費効率 (APF) によって 5 つのエネルギー効率グレードに分類されます。APF は、規定された条件における 1 kWh あたりの年間の冷却能力を表します。グレード 1 の APF 要件が最も厳しく、最大級のエネルギー効率に対応します。固定周波数のエアコンでは、一般にグレード 4 または グレード 5 の要件のみを満たします。
ヒートポンプ エアコンを主要機種としているメーカーは、 2020 年の第 2 四半期にインバータベース機種の生産開始を計画しています。また、大手メーカーでは、固定周波数ベース機種の新しい設計計画はありません。したがって、大手メーカーの可変周波数ルームエアコンの占有率は 100% 近くになる可能性があります。同様に、DC ファンの大きさは (特に室外機)、かなり大きくなることが予想されます。